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高専生にとって大学編入と専攻科進学どちらがいいか

大学編入

こんにちは、adgjm1991です!

私は現在高専5年です。この記事では、大学編入と専攻科進学についてそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。(すべての高専が同じ状況である保証はありません)

進学希望の高専生にとって、専攻科に進学するのか、外部の大学に編入するかどうかは悩むポイントだと思います。また、滑り止めに専攻科を受けるかどうか迷っている方もいるかもしれません。

本記事では、専攻科進学と大学編入のそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく紹介していきます。良ければご覧ください。

結論から言うと、以下のようになります。

専攻科進学のメリット

進学のために要する時間が少ない
学費が安い
大学院進学も可能

デメリットとしては

教養科目のレベルが低い
閉鎖的な環境である
知名度が低い

大学編入のメリット

新しい環境にて活動できる
最終学歴を高専から変える事ができる(ネームバリューの恩恵を受ける)

デメリットとしては

時間をかけて対策する必要があり試験では運要素もある

以下、詳しく掘り下げていきます。

専攻科進学のメリット

進学に必要な時間が短い

専攻科への進学には推薦選抜と学力選抜の2種類があります。

推薦選抜は、専攻科を第一志望にしている方のみが出願可能な試験です。私の高専では面接のみの試験になっています。高専によりけりですが、私の高専では成績上位半分の人は推薦選抜の受験資格がありました。そして、この推薦選抜ではほとんどの人が合格します。

したがって専攻科進学を第一志望にしている方は、早いうちから良い成績をとっておけば面接対策のみで進学することができます。

学力選抜は、ペーパーテストを受験しその成績により合否が決まる選抜方法です。これは、すべての高専生が受験可能です。試験科目は高専によりますが、私の高専(機械系)の場合、以下の科目が該当していました。

数学(微分積分、線形代数)
専門科目(機械材料学、材料力学、熱力学、流体力学)
英語(TOEICスコア提出:600点で8割)

ほとんどが授業で習った範囲で授業の復習をする程度で十分に合格可能です。これらの学習には三か月もあれば十分だと思います。

 

このように、専攻科への進学は必要な時間が短く済みます。したがって空いた時間を研究や勉強に充てることができます。

学費が安い

専攻科の授業料は、国立大学の約半分程度で済みます。したがって経済的に余裕がない学生で、「学士」の学位を取得したい方や、大学院に進学したい学生には専攻科がおすすめです。

また、同じキャンパスに通学するので生活費なども安く済むので、総合的にかなり節約できます。

大学院への進学も可能

専攻科を卒業した後に、大学院へ進学することもできます。(もちろん就職も可能です)

わたしが調査した限りでは大学院への入学のほうが編入学よりもハードルが低いみたいです。(倍率から明らかである)

しかし、自由に大学院を選べるわけではありません。

大学院を志望するにあたり、所属したい研究室を明確にしておかなければいけません。実際は、大学院への進学とは名ばかりで、その大学院の特定の研究室に所属するような形になるからです。

したがって外部から大学院を受験するためにはその研究室とつながりを持っておく必要があります。具体的には、研究室と連絡を取って、アポを取り研究室見学に行く必要があります。見学の際には以下を行う必要があります。

その研究室は外部の学生を受け入れているのか確認する
試験日程や、試験科目の確認(過去問をもらってみる)
その研究室の教授や学生と知り合いになる

これらのことを行って(場合によっては複数回の研究室訪問を行う)、はじめてその大学院の受験資格が得られます。

もし自由に応募できるとしても、大学院へ進学すればほとんどを研究室で過ごすことになるので専攻科性は必ず見学に行ったほうがよいでしょう。

とはいえ、専攻科に進学しても有名大学の大学院で高専生を受け入れている研究室は多いので、大学院進学ができる点は大きなメリットになります。

 

専攻科進学のデメリット

教養科目のレベルが低い

これは専攻科進学において大きな問題でしょう。教養科目のレベルが低いのは高専のコンセプトによるものなので仕方ないと言えます。

大学院に進学した際に研究やディスカッションについていくには独学で知識を補う必要があるでしょう。特に高専生で英語に触れてこなかった場合は、必ず英語力を鍛えましょう。大学院に進学すれば、英語が何かと必要になります。

したがって、専攻科に進学した場合は授業に満足せずに自主的に勉強していくことが求められます。

とはいえ、高専生は手を動かすスキルには長けているのでそちらのほうは自信をもって進学することができるでしょう。

閉鎖的な環境であること

人によっては一番のデメリットになるでしょう。本科で五年過ごして卒業した後に、また二年同じキャンパスで学ぶのはなかなかですよね。

同じキャンパスで、見知った教授や学生と研究を行う環境です。よく言えば安心感がありますが、高専から外に出たい人にとっては専攻科進学はつらい選択だと思います。

そもそも、「高専はウンザリだ」っていうような人もいると思います。その場合は外に出たほうがよいでしょう。

とはいえ、研究テーマに満足していて特にこだわりがない場合は専攻科進学をお勧めできます。

知名度が低い

これは、主に専攻科卒業後に就職を考えている学生にとってのデメリットです。知り合いの専攻科生が就活の際に、「専攻科って何?」と聞かれたそうです。高専にかかわりがない人は、「高専」の存在を知らない場合が多いです。その上に専攻科があることを知っている人はますます少ないと考えてよいでしょう。

しかし、これは稀なケースで高専に求人を出している会社は専攻科生をご存じだと思います。

ですが、専攻科を卒業した後に就職をするのはあまりおすすめできません。これは本科を出て就職した学生と同じような仕事を受け持つ可能性が高いからです。

したがって、経験を積むのが遅れることを考慮すると本科から就職したほうがよいでしょう。

以上のことから、就職希望の専攻科進学にはメリットがあまりないと言えます。

 

大学編入のメリット

新しい環境にて活動できる

高専を卒業後に、外の大学に編入した場合にはいろいろな人と知り合うことができます。もとから在学していた人や、他高専からの編入生、オリジナリティーのある研究をしている教授、有名な先生など、ギークな人が絶対にいますそういう人たちと友人になれる機会はおそらく大学でしか得られないです。

また、有名な大学であれば学生がみな優秀であり良い刺激を受けることでしょう。

そんな環境の中で自分の活動が行えるのは大学編入の特権です。高専在学時よりも、楽しく刺激的な日々を過ごすことができると思います。

ネームバリューの獲得

高専生にとってこのメリットは重要です。

例えば、高専生が企業の開発・研究部門に就くのはかなり難しいです。特に研究部門に就きたい場合は、最低でも「修士」の学位が必要です。

またネームバリューとして意味合いを持つのは学部の大学名になると思います。なので、専攻科から大学院を経て修士を目指すよりも、本科から編入したほうがネームバリューの効果があります。(そういう場合がある、必ずしもこの通りではない)

このように、希望する会社に就職するために学位が必要なケースもあるので、上を目指したい学生は絶対に編入すべきです。(学歴が不必要と言っていいのは本当に賢い方だけです)

編入試験は、日程が被らなければいくらでも併願できます

ぜひチャレンジしてください!

 

大学編入のデメリット

時間をかけて対策する必要がある

これが人によっては一番大きなデメリットです。

というのも編入試験というのは、学校によりますが有名な大学であれば高専で習った知識のみでは合格することはできません。高専は最短で技術者を育成するようなカリキュラムを採用しています。

そのために、座学の理論的なことにあまり触れずに授業が進んでいきます。したがって、より深く理解するには授業を受けてテストでいい成績をとるだけでは足りません

つまり、編入希望の学生は足りない知識を自分で補って対策をする必要があります。これは慣れていない人には荷が重く時間もかかりがちです。(高専によっては編入に協力的な場合あり)

しかし、一般受験を経て入学するよりは時間が少なく済むと思います。

なお、試験科目は大学によってまちまちですが一般的には下記の中から複数個出題されます。

数学(微分積分、線形代数、*応用数学、*確率統計)
物理学(力学、電磁気学、熱力学、波動学)
化学(一般化学)
英語(筆記試験もしくはTOEIC)

これらの科目が得意な方は大きなアドバンテージになるので他の科目に時間を割くことができます。

また編入試験では試験の性質上、運要素が絡んできます。とはいえ、どんな試験であっても運要素があるのであまり気にしないほうが良いです。

 

 

今回の記事は以上になります。皆さんの進路選択の指針になったら幸いです。

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